第18回SNNS研究会学術集会

ご挨拶

当番世話人挨拶

第18回SNNS研究会学術集会当番世話人
国立研究開発法人
国立がん研究センター中央病院 乳腺外科
木下 貴之

 この度は、平成28年11月11日(金曜日)と12日(土曜日)の2日間、東京/品川において、第18回SNNS研究会学術集会を開催させていただくことになりました。

 乳腺外科医がこの学術集会を担当させていただくのは、平成18年11月に杏林大学井本滋教授(当時、国立がんセンター東病院)以来10年ぶり、国立がん研究センターにおいては第8回(井本滋)、第13回(山崎直也)、第17回(藤井博史)に続いて4回目となります。名誉代表世話人の慶應義塾大学北島政樹名誉教授、鹿児島大学愛甲孝名誉教授、代表世話人の杏林大学井本滋教授、慶應義塾大学北川雄光教授をはじめ研究会の役員ならびに会員の先生方のご高配に深謝いたします。

 今日のセンチネルリンパ節理論が提唱される以前にも、古典的な乳がんの解剖書や手術書には、腋窩リンパ節転移を代表するリンパ節としてその存在が記載されておりました。1977年にCabanas RMは、「腫瘍から最初にリンパ流を受けるリンパ節をセンチネル節と命名」し、センチネル節を検索することで更なるリンパ節郭清の必要性を決定できると提唱しました。1992年にMorton DLは、Melanomaに色素を用いてリンパ管およびセンチネル節を同定し、1993年にAlexとKragは、乳がんに放射性物質を用いてセンチネル節を同定して以降、欧米を中心にmelanomaと乳がんでは多数の臨床試験が行われ、その結果、世界的に標準的な治療法になりました。センチネルリンパ節生検実用化の影響は、治療の低侵襲化のみに留まりません。乳がんの分野では センチネルリンパ節生検理論の臨床導入により、乳がん外科治療ばかりでなく、乳腺腫瘍学自体が大きく変貌しました。皮膚悪性腫瘍や消化器がん、頭頚部がん、婦人科がんなどにおいても同様に、従来のリンパ節転移に対する理論が変わるような変革が、センチネルリンパ節理論の導入と通じて拡がっていくものと確信しております。本会は、SNNS研究を通じてがん治療の変革を先導するエキスパートが集う会と位置づけられていると考えております。

 会場は、全国各地から参加していただく皆様の交通の便を考え、品川駅港南にある品川シーズンテラスカンファレンスにさせていただきました。品川宿は東海道の日本橋から一番目の宿場町でもありました。SNNS研究会の更なる実用化への旅立ちの第一歩として、是非に幅広い分野の多くの方々にご参加いただき、SNNSの最先端の研究と臨床に関して知識を深めていただけましたら幸いです。

 皆様の多くのご発表とご参加をよろしくお願い申し上げます。

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